「席は、あの、カラフルな頭のやつがいるとこ。」
カラフルな頭とは、狭蘭のこと。
金が蓮司。オレンジが謙太。ピンクが翔。赤が千景。
そして、茶髪が真由ちゃん。
てかさ、普通転入生でもこんな不良たちの真ん中にしないでしょ!
私は、翔の隣に座った。
「よろしく!百合ちゃん!」
翔が笑顔でそういう。
前までこの笑顔が好きだった、でもいまじゃ、大ッ嫌い。
「よろしく」
「ねぇねぇ!僕たちの事知らないの?
全然怖がらないね!」
はぁ?なんであんたたちの事怖がらなきゃいけないわけ!?
前までの私とは違うんだよ!てか、あんた達より強い自信ある!
「自意識過剰さんですね!」
「ククク…あははっ」
急に後ろの席の千景が笑い出した。
笑ってるけど目が笑ってないですよ?
あ、イライラしてるのね!