スマホの着信音が聞こえ、俺は画面を見た。

そして少し顔を歪め電話に出た。


「あぁ、私だけど、あの子姫王の姫になったらしいね」

通話の相手は俺の義兄弟の妹だ。


「まさか、あいつがお前が言ってたやつだとは思ってなかったよ」


「ねぇ、分かってるわよね…?」


そう、こいつは姫王の姫に復讐したいと願ってる。

俺はそれを止めたい。


そして俺は無言のまま通話を切った。