「心優(みひろ)ちゃんの様子見てくるってさ」
「みぃちゃんをかぁ。写真送ってもらったけど、天使だよね〜」
「ほんと癒されるよね!あたし、スマホの待受にしたもん」
「お、華美!いらっしゃ〜い」
後ろから声がして、私は振り向く。
久しぶりに、優の姿をみた。
優だな…って、自然と体が緩くなる。
優を見ると、落ち着く。
生まれたときからずっと一緒だったからかな?
優が大切に腕に抱えている、小さな赤ちゃん。
大きくてくりっとした栗色の目で周りを見渡して、ふにゃ、と少し笑う。
「「「かっ…」」」
わいすぎて声にならない。
「今日で0歳4ヶ月」
優の言葉で、みんなの顔が少し曇る。
「もう、4ヶ月も経ったんだね…」
「そうだね…」
そう、心ちゃんが亡くなってから、4ヶ月も経ったんだ…。