ーーーーーーーーーーーーーーーー
「…さて。そろそろ本題…だね」
カチャンとカップをテーブルに置く音がして、私は顔をあげる。
しばらくホットケーキを食べながら他愛もない話をしていた。
心ちゃんがそれに終止符を打ち、控えめに微笑んだ。
「…早速、直球だけど…。どうして、優と別れたの?」
心ちゃんの言葉に、早速私は直球どころが剛速球を心ちゃんに投げる。
「……順を追って、話そうよ」
心ちゃんはそれに答えず、唇に人差し指を当てた。
「そう…だね」
私はとにかく、なんで別れたのか、早く知りたいんだけどな。
心ちゃんと優の問題だ。
心ちゃんの話を聞こう。
「こころもね、ホントは別れたくなかったんだぁ。でも、意地悪な悪魔のせいで、別れなきゃいけなくなっちゃって…」
静かに口を開く心ちゃん。
視線はテーブルに落ちている。
「悪魔…?」
「そう。じゃあ、華美ちゃんに問題。白い血の病気ってなぁに?」
白い…血の病気?
白い血なんて…。
…あった。
『白血病』だ。