「俺はどうすればいいんだ?心は今週の土日だけですぐ帰るんだ。まともに話だってできてないのに…」
ツ…と優の頬を一筋の涙が流れた。
私の胸が、きりきりと痛んだ。
「…もう一回、会えないの?」
「電話しても繋がらない。メールは返事がない」
「…私が、心ちゃんと連絡とって…「華美はカンケーないだろ‼︎‼︎」
びくっと体が揺れる。
優…。
こんな風に、私に怒鳴った優は初めてで、怖くて顔がこわばった。
優が腕を組む。
…今、機嫌が悪い証拠だ。
「…俺、何がダメだった?心が俺のこと嫌いでも、俺は心のこと嫌いになれない。くそっ!俺がもっとしっかりしていれば…こうなったのは俺のせいだ…!」
そんなふうに言わないで…。
優は、何も悪くないよ。
心ちゃんも悪くない。多分。
優のせいなんかじゃない。