聞き間違い、だよね?




「はは…優ってば、冗談キツい…」




「……」




「本当…なの?」




優は黙ってうつむいたまま。



「ウソ…。なんで別れたの…」




信じられないよ。




だって、私がいた時は、抱き合ってたじゃん。




優に1番に会いたかったって…。




心ちゃん、言ってたよね?




「心が、冷めたからって。俺のこともう好きじゃないからって」





冷めた?




もう好きじゃないから?




ウソ。





心ちゃんがそんなこと言うわけないじゃん!





「…ウソじゃねぇから」




「絶対ウソだよっ!心ちゃんがそんなこと言うわけない…っ」





思わず中腰になった私を見上げた優の顔は、涙で濡れていた。





「優…」