「そうやって仕向けたの俺なんだよな」
……ん!? ナンダッテ!?
『そうやって仕向けたの俺なんだよな』
ま、まじですか!? お主の所為なのか四季!
別に嫌がらせのことに関しては何にも思わない。うん、だって私はあんなことぐらいで傷つかないしね…!
『四季がもしかしたら心配するかも』なんては
お、おおおおお思ってないからね…!
これっぽっちも思ってないからね…!
い、いや、ちょーーっとは思ってたけど、ほんのちょーーっとだけだからね!
なんてバレバレな嘘はやめて、実は思ってました。
チャラ倉の野郎、ハゲにしようかなんて思っていたぐらいだ。
「嫌がらせ、嫌だった?」
私の顔を覗き込むようにしてそういう四季。 わあ、なんだかダジャレみたい、と思ったのは私だけの秘密だ。