だが、事の発展は間違いなくアイツーー若宮 四季だろうな。



「さあ、はけ」


にっこりスマイルで私がそう言うとしのは完全に怯えた顔で私を見る。


さあ、はけ。
……私は、アンタを守りたいの。



「え、と…… 昨日のお昼にーー」



昨日の話を聞いて私は自然と眉間にしわが寄った。


殴られそうだったけど避けた?
リーダー格の未有とかいう女の鳩尾に膝蹴りをかました?


……しのはどんだけ無茶すんだよ、女だろうが。



「……ちょう、腹立つ、」



怪我はなかったものの、殴られそうになったこととか蹴られそうになったこととか。

しのは女なのにそんなことをした女たち。

そして、なにより、あの男、若宮 四季が心底腹立つ。