その感触がチャラ倉くんの唇だって気づいたのは早かった。

私はチャラ倉くんの唇が触れた頬を両手で覆(おお)い、口をパクパクさせて立った。



「な、なななななにしてやがるんですか!?」


「日本語、日本語」



日本語がなに!? ジャパニーズ語がどうした!?


軽くパニックを起こす頭。

くうう! 全部、チャラ倉くんのせいだ!


チャラ倉くんなんてチャラ倉で大丈夫だ! くんなんて必要ない!!


私はチャラ倉にあっかんべーをする。

そしたら、チャラ倉は目を細めて私を見る。


……すると、チャラ倉は頬を覆っている両手に手を合わせる。

そして、私の耳元に口を近づけ、


「俺たち、付き合っちゃう?」


なんて、ことを言いやがった!!