て、てか、
早く逃げさせてくださいいいい!
いくら好きじゃないひとだからといっても相手は異性。
しかも美形。
これでドキドキしない女性がいたら今すぐ私の目の前に連れてきて頂戴っ!
「え、えと、チャラ倉くん? なんだか顔が近づいてません?」
「俺のことチャラ倉くんって呼ぶのしのちゃんぐらいだよ。かーわい」
激しくやめてほしい。
もう、チャラ倉くんって呼ばないからあ〜! 長倉くんって呼ぶからあ〜!
近くなってきてる長倉くんの顔が見れなくて私はぎゅっと目をつぶった。
……すると、ほっぺに柔らかくて暖かい感触が。