サボるなら屋上と言いたいところだが残念ながら空いてないとは知っている。


よし、非常階段でサボろう。
そこならバレないし、座れるしね。


私は歩きながらお団子ヘヤーを崩した。

まあ、ケープでカッチカチだから手ぐしではまとまらないけどね。


非常階段でくくり直そう、と思っていたらもう非常階段。


3段ほど上がってそして座った。

ふう、と息を吐く。


すると、前からぴょこと顔が見えた。



「佐渡 忍ちゃん」



そう言ってにっこり笑うのは

金髪で耳痛くないの?って聞きたくなるほどピアスをしている
ーー長倉 煇。


別名、チャラ倉くん。



「どうしたの?」って私が言う前に私の横に座ったチャラ倉くん。