……まあ、たしかにあほらしい。

だけど気になるもん!!


「忍、時間じゃない?」


「っ、ああ!」


そうだ! もう学校の時間だ!

結局、なにも答えてくれないお父さんにあっかんべーをして私は食べ終えた食器をお水につけ、

スクールバックとブレザーを手に取り、ローファーをひっかけて家を出た。


ああ、学校だあ!と心の中で叫んで、私の家の横にある私の家と作りが似ている家を見上げた。


隣の家は私の幼なじみの家。



「……ばか」



素直じゃない私の口から毒が出る。


私はそうつぶやいてまた学校を目指し走った。