私は体育館裏に向かって歩く。
……体育館裏ってなんてベタなんだ、と思ったのは秘密。
私だったら……どこ選ぶかな、
うーん、あえての更衣室? いやいや、次体育のひとが入ってきたら何してんだコイツらってなるね。
やっぱり、人気のない体育館裏がベストなのか。
そんなことを思いながら歩いていたら体育館裏へ。
そこには私に紙を渡した右横の女の子がいる。
隣のクラスの子とか離れているクラスの子とかせ、せせせ先輩まで!?
……四季、モテすぎだろあんた。
「佐渡 忍よね?」
1,2……8人いる中のリーダー格っぽいひとが私に話しかけた。
『佐渡 忍よね?』って知ってるから私を呼んだんでしょうがバーカ! アーホ!
「そうです」
「へえ、なんも変哲もないあなたがねえ?」
その言葉にムカッとする。
なんも変哲もない私ですみませんでしたあ〜! だけど化粧バッチリのパンダだけには言われたくないね!