まあ、私、ふたりの間だしね。
だが、今日は机の持ち主…イコール私はいないのだ。
ケリをつけてくるぜ! 親友ふたりよ!
「紅羽とあま! 先生に呼び出しくらったからお昼先に食べといて〜」
し、ししし自然に… 自然に…
笑顔で言うけど内心ドキドキ。
恋してるんじゃないかってぐらいドキドキドッキン。
「なにしでかしたかわかんないけど、
先生に病院連れて行ってもらいなさいよ」
………あまさんや。
あなたにとって私は“病院行かないとダメなやつ”なのか!? んんっ!?
私は至って普通。どっからどう見てもどう思っても普通。
「そっか…… しのちゃん、早く帰ってきてね」
ああ、もう。
紅羽が可愛すぎてつらい。この上なくつらい。胸が痛い。
そのふわふわした髪をぐしゃぐしゃに撫で回してやりたいがここは我慢だ忍。
「ごめんね、ふたりとも」
そう言って教室を出た私。
さあ、決着の場所……体育館裏へ!