とりあえず四季を起こさないと。


四季の部屋の扉を開けて眠ってるであろう四季の元へ。

……だが、事件はおきた。



『っ!? わあ!』



“何か”に引っかかり、私は四季が眠っているベッドにダイブ。


『いたたたた…』と言葉を漏らして顔を上げると四季の顔がすぐ近くに。

びっくりして息をしていなかったと思う。うん、していなかった。


側から見たら私が四季を押し倒している図になっている。



ちょ、ちょっとまってください。



フリーズしている私は動くことができない。しかも四季は起きていてバッチリと目が合っている。

おはようございます、四季のお目々さん。


なあーんて! ボケる暇なんてない!


ベッドから降りようとしたのだが四季に腕を引っ張られてグン、と顔が近くなる。


……デジャブだ。激しくデジャブだ。


《よろしくのちゅうでもする?》と言われたあの時を思い出す。


あの時は恥ずかしすぎて頭突きをしてその場から去ったけど、現在、できない。


だ、だって! 四季の手が優しく私の頬を撫でてるんだもん!

湯気出るわ! 沸騰しそうだわ!


パクパク、と口しかうごかせない私を四季が鼻で笑う。