「うううっ〜 お父さん悲しいっ!」
私と四季の向かいに座っていたおじさんと話していたお父さんがいきなり泣き出した。
……なぜかお父さんが泣いている姿を見たら出てきそうだった涙がひいた。
大泣きするお父さんをお母さんと目を合わせて笑った。
若宮家の家族全員でお母さんとお父さん、ふたりを玄関まで送り出してくれた。
もちろん、私も玄関まで送り出す。
「じゃあ、忍をよろしくね」
ニコリ、と笑うお母さん。
おばさんは「もちろんよ」と言ってふたり抱きして合う。
高校からの友だちだもんね。
言ったら私とあまの関係だ。