なぜ、私が四季と付き合わないといけないんだ。

しかも私はノーマルだ。しかも好きな子は前にいるあんただっていうのに。


はあ、とため息をもらして
私の後ろにいる四季と目を合わす。

四季も呆れた顔。…まあ、そうなるよね。


「おい、忍。はやくいくぞ」


「まってよ、四季! 浮気は良くないよ! 私、泣いちゃうよ!」



目をうるうるさせて上目遣いで四季を見るしの。

…コイツはバカだ。救いようのないバカだ。


「はあ、浮気してねえから」


「で、でも… あまと!」


「なんで、俺が男と付き合わないといけないんだよ。バカ」