実家の家にいた時はお母さんが帰ってくることもあり、「おかえり」とか言われるだけなのは嬉しかったのに。
会話をするたびに言われるのだ。
『じゃあ食べなければいいじゃない。もう二度と作らないから』
脳裏に浮かぶもう出来事はトラウマで。
今は就職活動してもなんも得られなかった。今年でもう20回目。
「………もう、ニートで一生暮らす方が楽だな、じゃなかったらこんな苦労してないよ……」
自分のこと喋ることも出来ない。
個性も何も知らない。
それに相手のこともよくわからない。
………怖い、
そう思うのに、こう立ち向かってしまうのは悪い癖だと思う。
自覚はある。小学の時キスをせがんだ私の馬鹿さがわかってから、
もうだれとも喋れなくて孤独になっていくのを知って身を引いた。
髪はボサボサで、化粧なんかしたことないような顔は頬にシミが出来ているし、可愛くないくらい唇がかさかさ。
きれいな服着たって結局言われるのは同じだ。