『君は何しにここに来たんだい?』
動きが固まるほどの言葉。
…何しに?就職に来たのにどうしてこんな的外れな言葉を言うんだろう?
たくさん就職受けてもその言葉は変わらなかった。
冷たい目線を浴びてその否定的な言葉を言われるのは私が間違ってたからだろうか?
ただ就職するために来てるのに。
なんだこれは、
嫌だよ。思い出す。
『お前はいつも話してくれないしいつにたったてヤらせてもくれねえ。底無し女。のこのこと部屋に入って襲われるのは当たり前だよ』
私だって知らなかった事実がずしりと鎌のように身体が重くなっていくーー…
…………………………
…………。
ポタリ、と涙が自然と溢れ落ちる。
今日もダメだった、そう落ち込むたびにいつも思ってしまう。
『必要ないんだお前なんか』
そうか。必要ないんだな、と。
小さい頃先ほど思い返してもどれだけ単純に好きと思っていても届くことがなかった。
言葉はとくに強烈だった、
喋れないほどどんどん相手とは離れていくようになっていって気づけば遅くスタート時点にいて、
でも皆はゴールした最後に私に向かって『あんた大嫌いだから』と口にする。
親はそんなこと気付かずに帰ってきた私に向かって優しく接していたと思うけれど陰では結局泣かせるような言葉しかなかった。