「ところで今日は誰と行くの?」

『お前じゃねーけど』

「えーなんでさー!」

『キモいから、』

彼奥理琢巳(おくりたくみ)はその言葉を聞き流しながらも、いつも否定する。

しっていた。否定されることは。

私も既にわかっていて、けどそんなんじゃわかってもらえないと。

人気な彼を見て観察することと自分の世界に入らないよう常に聞くことだけはしていた。

こないだ聞いたらしい親の情報というと好きな人がいる、しかたないけど…けど。私は諦めたりはしない。

それが私のモットーでもあった。

常に笑顔いっぱいな私でもこの当時少し人気はあったらしい。

けれど、彼琢巳くんは、そんな私を好きじゃなかった。

好きな人が、別にいることを確認しようと視線を移し可愛い彼女に向ける。

優しい眼差しを見てくれない私は、苦笑い。

そんな妙な行事で恋愛体験をしていつつも、保育園で見るたびみかけるのは、

琢巳くんと好きだ思える可愛らしい彼女

熱い視線を交わして、にこにことわらうそんなシーンに…ものをとられているような感情が渦巻く。

やだ。わたしの、

感情が零れ出し言いたい私だが、

言ってしまったらきっと後戻りできないしそれこそ最悪だとわかっていて、