俺は、瓜が久しぶりに見て反応した。
小さい頃よく断って欲望のまんまに、彼女避けてたの思い出だし、一緒に遊んで楽しかったのも全部記憶に鮮明に覚えている。
だからすぐわかる。
面接場所にいた社長に思わず声かける
「ーー社長、」
「なんだ?」
「面接に来てた子誰ですか?」
「なぜそんなこと聞く?知り合いか?」
「はい」
真剣な眼差しで社長を見つめると、社長は皺寄せて名前を呟いた。
「彼女は斉木瓜だ」
ほらやっぱりそうだと思った。
確信だと気付いた時急いで追いかけようと思った
「でもな。彼女の面接落とした。それが賢明だと思う」
「へ?」
社長は何を、
「彼女はこの会社じゃなくともどの会社でも通用しない。それほど、迷いがあるし自信もない。それじゃ会社に入れないと言ったよ」
「………」
「彼女によろしくと言ってくれ、じゃあな」
「……はい」
行くんだろとわかっていたようで社長の言葉に低く礼をした後にいそいでエレベーターに向かう。