私はびっくりする要素もなくて、冷静に彼の周りを見回す。

かっこいいスーツ姿に、容姿端麗という言葉が似合っていて、見てもほんとんど私が好きなタイプに一致する要素ばかり


む。嫌がらせにきたのかな?


息が漏れてる声は走ってきたに違いないけど、けど…

私の名前知ってるって…?


「誰ですか?」


「……」

尋ねてみると彼は困惑するようにこちらを見る。いやごめん。わかんないって。

「…あのーーー」

「いい。知らないならいい。走ってきて損した。さっき泣きそうだったから応援だけでもしてこうかと思っただけ

気にすんな」

私が近づくと片手を私の目の前に向け近づくなと避けることをする。

なにこれ?え?

てか思ってたけど気にするなって…?


「気にしますけど、」

「気にすんなって」

「や、泣きそうだったから応援しにきたってなにを知ってここにきてるんですか?気にする要素めっちゃありますよ?」

泣きそうだったって、めっちゃさっきまでマイナスばかり考えてたけど、

人に躊躇う私はこのまま帰って、寝るだけ。応援するもなにも、どこにもないじゃんか。

「………」

黙り込むなし!!