???「さてと、君はこいつらの連れ、ではなさそうだな…」
『な、なにもできなくて…あの、強いんですね…』
???「まぁ多少、とにかく君のお陰で隙が出来た。例を言うよ。おっと、謝礼をしなきゃな」
『いや、そんなつもりじゃ!』
そう言うと彼女は、男らの元へとぼとぼと歩いていき持ち物を物色しだした。
(これ以上関わってはいけない気がする)
「ヴっ、ぁぁっ」
ザッ、ダッダダッダッ
男の一人が正気を取り戻したのか、とっさに逃げ出したのだ
???『私としたことが手を抜きすぎたか?やっぱり一般人相手には加減が難しいな。』
男「ひっ、化け物!」
そう吐き捨てて、覚束無い足での全力逃走
必死そのものである
???「化け物とは失礼じゃないか。こんな美人に」
彼女はスッと立ち上がると、力一杯走り出した男に手をかざし。ギュッと拳を握る仕草をする。
すると男は急に止まってしまったのだ。…いや踏ん張っている。必死に必死に
どういうわけか身動きが取れなくなってしまったようだ。
距離はおよそ15メートル
彼女は彼女は握った拳を思いっきり後ろへ振り抜いた
まるで糸を手繰り寄せたかのように
男は彼女に吸い寄せられ、
「ラァッ!」
彼女の渾身とも思える一発をくらったのである。
「・・・ん?」