「じゃあ、ここでいったんお別れだね。」
待って、それは困る…
「先輩、」
「うんっ?何?」
「教室、教えてください…」

「えっー!もしかして、自分の教室分からない!」
コクリとうなづいた。

「ok!」
驚いていたように見えたけど、明るい笑顔で応えてくれた。

「ありがとうございます。」

「かわいい!っ。」
えっ?何々?
そこには、かわいいキーホルダーが落ちていた。

「本当だ。」
可哀想。こんなに可愛いのに、置いてかれて。

「ぷっ!」
先輩?
「どうかしましたか?」
「アハハッ、ハハ…」
先輩は、笑い過ぎて涙目だ。