「いいじゃん。悠斗も心配じゃ無いの?」

「…どっちでもいい」
興味なそうに溜め息を吐く。

どちらでもいいって……
まったく。相変わらず素直じゃ無いんだから…。

「も~悠斗ったら~」
甘えた声で悠斗に引っ付く輝君。

「…やめろ。気持ち悪りぃ……」
強引に突き放す。

「あ~ん。酷~い!!
輝、すねちゃうぞ。プンプン」

「何がすねちゃうぞだ!?
可愛い子ぶるな。気色悪りぃ」
そう言いながらまた、引っ付いてくる輝君を手で
抑えていた。

アハハッと笑っていると
撮影が終わった雪乃が私達に近づいて来る。

「皆~やっぱり来てくれたんだ~!?」
嬉しそうに笑顔を見せてくれた。

「うん、見学がてら来たよ!」

「雪乃ちゃん演技良かったよ~可愛かった」
はしゃぐ輝君。