途中で、報道陣の人達にも追い掛けられたが
無事に家まで逃げ切れた。

バタンッ!!
勢いよく玄関のドアを閉めて鍵をかけた。

「はぁはぁ、危なかった~」
息を切らしながら座り込む私と雪乃。

「はぁ、無事に着いて良かったねぇ~」
雪乃は、疲れた表情で言う。

「うん。そうだね……」

「お帰り~
そんなに慌てて見つかっちゃったの?」
座り込んでいる私達を見ながら言う輝君。

「う、うん。ファンの人達にね」
苦笑いしながら言う私。

「そっか~それは、危なかったね!」

「うん。上手く逃げ切れて良かったよ~皆必死になって
追い掛けて来るんだもん」

「アハハッ…そっか、そっか。
それは、大変だったね」
笑いながら言う輝君。

私達が話しをしてるのを寂しそうな表情で見る雪乃。