「あれれ~?
もしかして…より戻したいとかかな?」
ニヤニヤしながら言い出す雪乃。

「そ、そんな訳無いじゃん!!
ただ、懐かしいからだよ」
慌てて否定をする。

そんな訳無いじゃん。

今更…そんな……

「でも…もしそう言われたら、どうするの?」

「…分からない。前は、戻りたいと思ってたけど…」
今更そんな事を言われたら複雑だし。

心臓がドキドキと高鳴っていた。
それは、嬉しさのか複雑な気持ちなのか分からない。

「そっか~」
そう雪乃が言っていたら

向こうの方から
「ねぇ、あれって雪乃ちゃんじゃない?」

「あっ本当だ。可愛い~」
ファンが雪乃に気づき騒ぎ出してしまった。

ヤバイ!!

「大変。バレちゃったみたい!?
急いで逃げるわよ」
慌てて雪乃の手を握り逃げた。