「きっと大丈夫だと思うよ!
悠斗は、足速いし麻衣ちゃんも速そうだし」

「だと…いいけど。
でも、輝君ごめんね!」
雪乃は、輝君に謝った。

「…うん?何で謝るの?」

「だって…その…みんなに迷惑かけちゃったし
それに…」
申し訳なさそうに言う。

「何言ってんだよ!?
好きな子を守るのは、当たり前じゃん。
麻衣ちゃんだって親友だと思ってくれてるから
こうやって助けてくれるんだよ?
謝る事なんて無いよ」
笑顔で言う輝君。

「…輝君…」

「雪乃ちゃんは、
悪い事をしている訳じゃないんだから
堂々としてればいいよ!俺達が、必ず守るからさ」

「あ…ありがとう。輝君…」
涙を溜めながら感動する雪乃。

「…雪乃ちゃん…」
輝君は、抱きつこうとすると

「あっ!!大変…遅刻しちゃう」
寸前で、避けられてしまう。

「………。」