途中で裏道に隠れて
報道陣が遠ざかるのを待った。
どうやら成功したみたいだ。
「よし!上手くいったみたい」
「…ハァッ~助かった」
悠斗は、大きく溜め息を吐いた。
「まさか、巻き毛の方が私だとは、思わないよね」
そう言い巻き毛のカツラと帽子を取る。
実は、私が変装をしていた。
作戦は、こうだ!
まず雪乃を窓側に立たせて印象をつけさせた。
その後に私が雪乃と同じ髪型のカツラを被り服装にして逃げる。
もちろん雪乃は、違う格好とカツラで
まさか、入れ代わってるなんて報道陣も思わないだろう。
「でしょう?また、帰りも何処かで待ち合わせして
やれば大丈夫だよ」
自信満々に言う。
「…しかし。お前…その服着るとまた雰囲気違うな」
悠斗は、私の服装を見ながらボソッと呟いてきた。
えっ!?
ドキッと心臓が高鳴った。