そこにいたのはあたしの中学の時の元カレ。 このことだけは葵斗に知られたくない! なにがなんでも… そう思ったあたしはすぐ上を向き、 「は、初めまして…!!高梨綾菜っていいます…。よろしくお願いします…」 最後のほうは声がちいさくなって聞こえていないと思う。 その声で我に返ったのかバタンっと大きい音を立てて翔流の部屋のドアが閉まった。 はぁぁぁぁ〜〜〜〜 まじかぁ〜〜〜 これじゃ仲良くなるどころか話もしたくないよ……