「あの頃、綾菜一部の女子に嫌がらせされてただろ?あれ。」
「え?」
予想外の答えがかえってきて声が出ない。
嫌がらせ…は、されてた。
相談してたから翔流も知っていた。
でもなぜ嫌がらせから守るためにあたしのことを振ったんだろ。
あたしが黙っていると翔流が話してくれた。
「あれ、俺のせいだったんだ。俺が綾菜と付き合ってるのが気に入らない女子たちが綾菜に嫌がらせしてたらしいんだ。」
初めて知った。
そんな理由だったんだ。
確かに翔流は明るくてかなりモテるタイプだった。
それであたしは女子の反感を買ったらしい。