あたしと楓は近くのファミレスに入った。
そしてあたしはここに来た理由をざっと説明した。
そして翔流と再会してしまったことも…。
「そうだったんだ〜!」
「そうなんですよ…」
楓は頬張ったパンケーキを全部飲み込んで、
「あ、それで?翔流とは話せたの?」
突然そんな質問がふってきた。
「いや?話してない。ってかまともに顔合わせてない…」
「なんで!?」
楓は突然声を上げた。
楓のその反応になにかひっかかりを覚えた。
「なんでって…話ずらいし、それに話すことないもん。」
楓の顔が険しくなった。
「はぁ…。ダメだよちゃんと話さなきゃ…」
なんで楓はそんなこと言うんだろう?
私が中学の時にひどい振られ方したこと知ってるのに…
「綾菜さ、本当のこと知らないままでしょ?」
本当のこと……?
楓の目が真剣だから自然と背筋が伸びていた。