茜『あのっ!!!』

龍『なぁーに?赤ずきん。』

茜『なんでずっとついてくるんですか?!』

龍『ん〜…面白いから?』

茜『私っ!おばあちゃん家に行かなきゃ行けないんです!!』

龍『へぇ〜、で、どこか分かってんの?』

茜『あ、当たり前です!!』

龍『で、どっちなのー?家は』

茜『…たぃ…大変です!!』

龍『なぁに?急に大きな声を出さないでよぉ〜。』

茜『あなたから逃げるために走ったらここがどこかわからなくなりました!』

龍『ひどいなぁ。おれのせいにしないでよぉ。』

龍『で?どーすんの?俺知らねぇよ』

茜『どうしよう…』

私の目から涙が出そうになった。
けど我慢しなきゃ…

龍『お、おい泣くなよ!
頼むから〜泣かないでくれよ。』

茜『でも…』

龍『分かったから。俺、ここに長いこといるからたぶんわかると思う。』

茜『あ、ありがとう…』

龍『でも、このままじゃさすがに…
この近くに俺の家があるから寄っていこっか』

茜『うん…』