赤ずきん〜あなたはオオカミ？〜

？『ねぇ。君』

茜『えっ？』

私はその声に振り返った。

？『美味しそうなの持ってるね
俺、お腹すいてるんだ。１個ちょーだい』



茜『オオカミ？さん？…』

その人はふふっと笑うと

？『じゃあ、襲っちゃうぞ。』

と私の髪をサラッと触った。
私の顔はきっと真っ赤だろう。

私はハッと我にかえると

茜『あ、あなたは！…だれ…ですか？』

？『俺？オオカミだよ。』

茜『そうじゃなくて！！な…名前…』

龍『あはっ、俺は 神木 龍』

茜『龍…。私は、中野 茜です…』

龍『可愛いね。赤ずきんは。』

茜『なんで、赤ずきん？』

龍『だって、君、俺のことオオカミっていったし、なんか赤ずきんっぽいじゃん？』

赤ずきんは『あはっ。面白いですね
オオカミさん。』

私は笑った。

龍『じゃあ、頂いちゃおうかな』

茜『へっ？！…』

龍は私の顔に顔を近づけた。

私は思わずぎゅっと目を閉じた

スっ。

ゆっくり目を開けるとりんごをシャリシャリ食べているオオカミさんがいた。

またまた私の顔は真っ赤だ。

茜『りんご？…』

龍『どうしたの？赤ずきん。』

私の顔を見て

龍『赤ずきんは頬まで赤いんだね』

と意地悪そうに言った。

茜『ば、ばかー！！』

と私は思いっきり叫んだ。
恥ずかしいから

龍『あれっ？赤ずきん怒ってる？？』

茜『怒ってないです！！』

わたしはスタスタと歩いて行こうとすると腕を引っ張られた

龍『ほんとに頂いちゃった方がよかった？』

とオオカミさんが言った。
私とオオカミさん顔の距離はすごく近い

私の顔はカァーーーっと赤くなった。

茜『だ、だめです！！』

龍『えぇ〜。いいじゃん。』

茜『だめったらだめです！！』

私はオオカミさんを抜かして歩いていった。

龍『ちょ、待ってよ赤ずきん。』

それでも私は足を止めずに歩いていった