「ミミー、今日のご飯なんだろねー
カレーかなー、オムライスかなー」

ワンワン

犬であるミミに話かける私は、
端から見るとただの変な人かもしれない

だけど、黙ってしまうと2人のことを考えてしまいそうだったから


「あ、この公園」
昔、萌音と秋人とよく来たな

「わーーきれーい」

そこには大きな桜の木があって
風に吹かれて桜の花びらが舞っていた

あ、歌詞浮かんできそう
私はベンチに座り携帯に思いついた歌詞を書き留めた

「あ、YURIAだ」

…え、ばれた?
いやいや、今ウィッグ付けてないし
わかるわけないでしょ。

「あーやっぱりYURIAだ」

え、なんで分かるんだよー
何者なんだよこの人!!!