斗真side


俺は佑真とひたすら走った。
走って部屋を確認しながら上へ上へと行く。


佑「!!」

すると先を行く佑真が止まる。

斗「どうし───」
佑「シ!」

斗「・・・。」

佑「・・・・・・・兄ちゃん。」

斗「ん?」

佑「あとは頼むね。」

斗「・・・・分かった。
  気を付けろよ。」

佑「うん。兄ちゃんも!」

それだけ言って佑真は廊下を曲がって
行ってしまった。


走り去る時


  ゴキ!!


骨が折れる音がした。
きっと佑真じゃない。
そう言い聞かせて佑真を信じ
俺は先に行くことにした。


次の階が最上階。


きっとそこにいるだろう。




斗真side
end