桃「あれは10年前のこと・・・・






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その事件が起こるまでは
とても平和な日々だった。



桃「愛美!
  おいで!!」


愛「おかあしゃま!!」


まだ小さい可愛い一人娘。
大事な大事な子。


でもこの子はいつも一人。
・・・・・。

仕事人間な私達とは夜少し話す程度。
それでも愛美は笑って許してくれた。


でも・・・
小学生でもない小さい子に一人は
つらかった・・・。



そしてある日
愛美はメイドたちともめて家を飛び出した
・・・・・・・
行方が分からず一日がたつ。


すると家に一本の電話がはいった。

圭「もしもし・・・。」

よく聞こえなかったがたしかに聞こえた
‘‘愛美’’
と。


圭「本当ですか!?

  はい!
  はい!

  ありがとうござい・・・・・」


うれしそうだった圭太、
きっと見つかったんだって
私もうれしくなった。

けど・・・・・・・




圭「・・・・・わかった・・・。」


  ガチャン


桃「なんて?」


すると・・・・



圭「愛美が・・・・ 
  誘拐された・・・・・。」

桃「そんな!!

  で?なんと言われたの!?」

圭「身代金、一千万。」



私達は財閥の社長。
それぐらいなら用意できる。
ただ・・・・


圭「持ってくるのは母親、
  桃子だって・・・・・。」