愛『母さんは、
  須藤家に来た花園家の使用人に
  伝えたの。

  その日は父さんがいなかった。

  母さんは使用人と聞いて
  金持ちだと考え、
  お金をもらえるなら
  と条件を出した。』

隗「・・・・・・。

  なんだよそれ・・・・。」

隆「いったい・・いくらの額を・・・。」




蘭「・・・・月50万・・・。」

隗+隼
「「「ご、50万!?」」」












沈黙・・・・
長い・・・・





  バッ!!!!


隆「すまん!!
  圭太!!」

父さんは母さんをかばうよう前に出て、
お父様に土下座をする。

圭「・・・・・。」

隆「・・・・
  俺は、蘭が嫌がってたのを
  知っていた。
  でも、お前の頼みだったし、
  愛美を放っておけないとも思って
  無理に頼んだんだ。

  蘭が良いと言ってくれたとき
  よかった、と思った。

  愛美と一緒に過ごすようになって
  愛美にはどう接すればいいか
  分からなくなった。
  花園家の大事な一人娘。
  責任は大きい、大事に育てないと

  そして俺はすっごく甘やかした。




  同じ年の小さい海莉亜がいながら。


  蘭はそれが許せなくて、
  愛美を嫌うようになった。





  俺はそれにも気づいていた。
  ・・・・・・・・・・・・・・・。
  気づいていながら・・・



  すまない・・・・・。
  本当にすまない!


  こんなのは言い訳ってわかってる。
  ・・・・・・・。
  けど・・・」
愛『良いんだよ。
  父さん。』

隆「え?」



私は今までにないくらい
優しく言った。