ズ・・・



一歩後ろに下がる。


逃げちゃダメ!!
頭では分かってる、でも・・・
でも!!!!




桃「愛美!!!!
  待って、お願いだから・・・。」


  ピタ


動きが止まる。
だって、言うことをきかなきゃ・・・
また・・・・・




体が小刻みに震えだす。
足は鉛のように重い。



桃「愛美・・・。」


震えていることに気づいたお母様は
悲しそうな顔をしている。


そんな顔・・・見たくない・・・。
私は目を閉じた。



そこは真っ暗で、冷たい世界。





そこに初めて、光が射す。
とたんにあたたかい何かに包まれる。



お母様?
違う・・・この感じは・・・
ちょっと懐かしい・・・・・・。






愛『斗真・・・・?』


斗「ん。」