近「さあ!」



  パン!!



差し出された手を思いっきり
払う。

愛『触るな。』


どすの利いた声。
凍りつく会場の人たち。


近「・・・・・。」

近江もさっきまでの威勢がなく、
おびえているようだ・・・。


愛『よくも好き勝手してくれたわね。』

斗「あ・・ゆみ?
  どうしたんだ・・・?」

斗真が愛美に尋ねる。
それを無視して愛美は続ける。


愛『近江財閥、現在世界№2。』


それは初めて会ったときよりも
冷たい感じが斗真にはした・・・。


愛『あなたはとても優秀です。


  ですが、あなたのしてきた
  犯罪の数々。
  周りの目をごまかせても
  私の目をごまかすことは
  できません。』

近「な・・何のことだ!!

  言いがかりはよしなさい!」


愛『言いがかり?


  フフフ・・・・。』