「(ボソッ)あ、あの人!
  世界№2の財閥の人よ・・・・。」
「(ボソッ)え!
  あの卑怯なやり方で№2になった
  っていう?」
「(ボソッ)そう!それ!」
「(ボソッ)可愛そうに・・・
  目を付けられては終わりね・・・。」





どこからか聞こえてくる会話・・・。
最悪・・・。
今日はついてない・・・。



百「なんかね~
  このガキ!達が~
  あたしのこと
  おばさんって言ったのぉ~

  あたし・・・
  悲しいよぉ・・・。」

「なんだって!?

  安心しろ!
  百合がこの会場の誰よりも
  きれいで、可愛いよ!」

百「まあ!
  お父様、うれしいわ!!」

なんて親バカなんだ・・・。


「ところで、そのドレスの
  汚れはどうした?」

百「え?
  キャ!
  なにこれ!?」

・・・・・・。

百「・・・もしかしたら
  さっきぶつかられてしりもち
  ついたときかもしれません・・・。

  ごめんなさい・・・・
  こんな高いドレスを買って下さった
  のに・・・・・。」




ぶつかられた?
俺はずっと立ち止まっていただけ
確かにこんな真ん中で立ってんのも
悪いかもしれないけど・・・
ぶつかったのは自分だろ?



「いいんだ!
  それよりも百合にぶつかった奴は
  誰だ?」