入学式

まぁ、中学なんてどうでもよかった私は制服なんて着慣れていなかった

動きずらい制服を着て
クラスの席に座った

これがまぁ、1番前で

入学式は1時間で終わった

校長の挨拶、生徒達が前に出て歌ったり

「では、新入生の皆さんは教師の指示に従って教室の方へ」


周りの人はもう友達を作り始めている


「えーっと、中野さん?であってる?」

男性にしては少し小柄な、スーツを着た男の人が前に来た


「はい、中野ですよ」

「良かった、まだ俺名前覚えてなくて不安だったんだ、教室行こうか」

ははっと笑い私達生徒を教室へと案内してくれた


教室に着き、席に着いた私たちを見渡して

「今日から2組の担任になりました、二瓶 樹生(にへい いつき)です」

「2組の副担任をやる事になりました赤柳智樹(あかやぎ ともき)です」



挨拶をしてくれたのは良いけど
みんな今日が初めてだから無反応な訳で

「まぁ、最初だから緊張するよね
じゃあ中野さん、自己紹介して」


いきなりで驚いた私は勢い良く立ち上がった

「えっ!?はっ!?なんで私!?」

「いや、俺今名前知ってるの中野さんしか知らないし」

「普通そこは出席番号1番からじゃないの!?」

何だかんだ言いながら二瓶先生と話してると
クスクスと笑う生徒達が増えてきた

「じゃ、よろしく」


なんて勝手な教師…

私はため息をして自己紹介を始めた

「初めまして、〇〇市第三中から来ました、中野未生(なかの みう)です
趣味はスポーツ、歌
好きな動物は猫です」


後から出席番号順に自己紹介をしていき
資料を貰い
1日が終わった