於兎を寝かせて、洗濯物を回してる間にようやく夫婦だけの時間が出来た。

「明日までは休みだけど、明後日からは俺も仕事行く。」

「わかった。」

「スーツはとりあえずあれでいいけど、朝から夜まで仕事になる。たまに接待入ったりもする。」

「うん。」

「でも、お前たちのために頑張るから。」

「うん。ありがとう。」

「…これ、結婚指輪。今まで安物のペアリングだったけど、今日からはこれ付けて。…俺と結婚してくれて、俺の子供産んでくれてありがとう。」

…涙が出た。やっぱり、あたし類くんのこと大好きだ。

「椿樹、愛してる。」

「…あたしも、類也のこと愛してる。」

2人でキスして笑いあった。

「…これ、腹の中にガキいなかったら完全に襲ってた…」

「あははっ、危なかった!」

「俺さ、次は女だと思うんだよね。」

「うん、あたしもそう思う。」

「名前何がいいだろうな。」

「早くない?」

「いいんだよ。やっぱり、兄弟だし於兎と似たような名前とか、同じ漢字とか付けたいよな。」

「そうだね。於兎は色々な感情を沢山聞いて、沢山見てほしいって付けたじゃん。」

「そうだなぁ…兎和(トワ)、とか?」

「意味は?」

「於兎と同じように、沢山聞いて、沢山見て、みんなの和の中心になって欲しい。」

「…いいかも。」

「だろ?これだったら男でも女でも大丈夫だし。」

「兎和〜。元気に生まれてきてね〜?」

「兎和、待ってるぞ〜。」

「ふふっ、寝よっか。」

「そうだな。」

今日は、みんなでふかふかのベッドで寝た。