「ありがとう!」

「おい。あんまこいつと喋んな。」

「こいつってお前なぁ… 俺は、七海一筋だ。」

「そんなの知るか。お前は危ない。」

「ちょっとほらみんな邪魔!!」

「類、言われてやんの!!」

「は?俺じゃねぇし。」

「あんただよバカ!!」

ピーッピーッピーッ

「あ、ご飯炊けた。みんな、ご飯食べよ!!」

家から持ってきたテーブルを綺麗に拭いて、七海と維愛とご飯の準備をする。

「椿樹、ビール。」

「…1本だけね?」

「あぁ。」

「ままぁ、まんまー!」

「うん、食べようね。」

「んーん、おーくんまんま!」

「於兎、座れ。」

「ききも!」

「あぁ。」

「おーくんききと!」

於兎が類くんの隣に大人しく座ったのを確認して、お鍋とみんなの分のご飯を渡した。

「よし、食おうぜ。」

「いただきまーす。」

於兎を類くんと挟んで2人で交代で食べさせる。

「…あんた達家族って、みんな左利きなんだね。」

「そう言えばそうかも。」

「於兎可愛いなぁ。連れて帰りてぇ!」

「バカか。」