「類が…パパ?」

「信じらんない…」

「こんな嫉妬剥き出しなのに…?」

うーん…簡単に作れるのがいいなぁ。
類くんには悪いけどまたお鍋でいっか。
昨日と違う味にすればいいし。ちょうど材料も余ってるし!

「ねぇ!お鍋でいい??」

「余裕のよっちゃんでバッチグー。」

「ありがとね。」

「めっちゃおーくんかわいい〜!!」

「いいなぁ…可愛い…」

「小さい頃の類そっくりだな。」

「ほんとそーだな。於兎もあれになると思うとゾッとするよな。」

「おいこら。」

「あははははっ!」

「大丈夫だよ!ママが椿樹なんだから!」

みんなが話していることを聞きながら、ご飯の準備をする。
お米をといで、炊飯器にサッとセットして、早炊きでスイッチオンする。
その後、野菜を切ってだしを作って鶏肉と野菜を中に入れたらあと煮込むだけ〜!
やばい。天才かも。10分で作った…
まぁ、何回か気持ち悪くなったけど大丈夫だったし!まだ軽くて良かった!!

「ご飯炊けるまで待っててね〜。」

「はぁーい!」

洗濯物を取り込んでいると要くんと維愛が来た。

「椿樹。」

「ん?なぁに要くん。ご飯はもうちょっと待ってね!」

「…大丈夫か?」

「何が?」

「そのお腹の赤ちゃんとかおーくんとかさ…」

「大丈夫だよ!確かに、不安なこととかいっぱいあるけど前とは違って類くんが常に一緒だもん!」

「…類って、父親っぽいことするの?」

「うん、するよぉ?そりゃもう助けてもらってばっかり!さっきの見たでしょ!」

「信じらんないなぁ!」

「ほら、今もだけど類くん、絶対に於兎が見える位置に居るんだよ。そーゆー人だよあの人は。」

「…なんかあったら頼れよ?」