新しいマンションに着くと、華さんと愛喜(アイカ)ちゃんと魁虎(カイト)くんはもうついていた。

「おかえりー!!」

「あ、お袋。悪ぃ。待ったか?」

「おかえり!」

「おかえりぃ!にぃに!」

「ただいま。でも、少し静かにしてな?於兎が起きるから。」

「うん!」

「わかった!」

ガチャッ

うぉー。綺麗。新築マンションだから、当たり前っちゃ、当たり前だけど。
ってか、ちゃんと暮らしやすいように家具が配置されてる…素敵。

「椿樹。俺、自分の荷物の整理とか寝巻きの洗濯乾燥かけてくる。あと、風呂も入れてくるな。」

「おれがお風呂入れるー!!」

「うん。よろしくね!」

「椿樹ちゃん。大丈夫?お腹の子とか、杏たちのこととか。」

「はい。大丈夫です!さみしいですけど、於兎と類くんとお腹の子がいるので!って、杏?」

「杏に聞いてない?椿樹ちゃんと類也は血が繋がってるのよ?遠いけどね〜(笑)」

えっ?えぇっ!?えーーーー?!

「私と杏は再従姉妹なのよ?」

「そ、そーなんですか!?初めて知った……」

「でも、安心したわ!一緒にご飯作りましょ?今日は何?」

「愛喜も手伝う!」

「あ、類くんのリクエストでお鍋です!」

「え?にぃに、鍋はあんまり好きじゃなかったよね?」

「え?そーなの!?類くんがリクエストするのは大体、鍋なんだけどなぁ…」

「あ?俺は、椿樹の作った鍋だったら、食えるんだよ。」

えっ、嬉しいこと言ってくれるなぁ〜。

「そーなんだ!」

「え、なにそれ!ちょっと、作り方教えてくれない?」

「あ、はい!あたしで良ければ!」