「よかったね、類くん!」

「おう。高校中退と高卒じゃ全然違うからな。じゃ、役所に行くか。」

「の前に、ご飯食べない?於兎にも、食べさせなきゃ。」

「だな。ファミレス行くか。」

その後、3人でファミレスに向かう途中で於兎は起きて、お腹空いたと騒ぎ始めた。
いやぁ、しかしこんなにご飯の匂いが気持ち悪いとは思わなかった。
本当に前より悪阻ひどい…
…匂いだけで吐きそう。
30分弱でお店を出た。

3人で役所に行って母子手帳を貰った。

1度あたしと於兎はタクシーで家に戻り、於兎は昼寝、あたしは新居に持っていくための家の片付けをした。
必要なものをどんどんまとめていく。服。アルバム。本。於兎は途中で起きたけどいつも通り遊んでるし、良かった。

類くんはその間、役所の近くにある不動産会社に行った。

プルルルルップルルルルッ

「ままぁー!もしもしだよ!」

「この音パパじゃない?」

「これきき!もしもーし!おーくん!…うんっ!ママ、きき!」

「はい。」

『今から業者来るから、新居に持ってく家具家電決めといて。着いたらすぐ運び出すから。』

「うん、分かった。」

30分後、業者さんが来て、類くんの指示で必要な家具家電を運び出してくれた。
冷蔵庫、オーブンレンジ、洗濯機、炊飯器など必要最低限のものとソファやダイニング、ダンボールに詰めたもの全てを運んでもらって、家はすっからかんになった。