ガラガラガラガラガラッ

「え、あぁ、一緒に聞きますか?」

「あぁ。」

「はい。おめでとうございます。妊娠してますね。えー、そこに、下着を脱いで腰掛けてくれるかな?お父さんは外に出てね。」

「はい。」

「は?」

「類くん。静かにして。言うこと聞いて!」

「きゃははっ!ままこわいこわいだねぇ!」

「…ヤダ。」

「…すみません、このままでもいいですか?」

「仕方ないですね。」

笑って許してくれる先生で助かった…

うぅ〜…これだけは、何回しても恥ずかしいし、気持ち悪いなぁ…

「妊娠8週目だね。胎動もしっかり見れるよ?心拍も、OKだね。ほら、これ。」

…あ。久しぶりに見た…

「あー!」

「すげぇ、」

「ききっ!これ!」

於兎も画面を指さしながら類くんと一緒に興奮。

「ありがとうございます!」

「出産予定日は6月後半だね。」

「はい!」

「でね、君はまだ、高校生だよね?」

「はい。」

「言いたくはないんだけど……産みますか?於兎のことも、あると思う。だからこそ、きちんと旦那さんと話し合って決めてね。」

「……あたしは、誰になんと言われようと学校辞めて、於兎の面倒を見ながらこの子を産みます。」

「……それで、いいんだね?…分かりました。では、母子手帳を役所で貰ってきてください。また、2週間後来てくださいね。お大事に。」

「ありがとうございました。」

ガラガラガラガラガラッ