『いつも“赤ちゃんの分も生きなきゃいけない!”って思いと“自分だけ生きてていいのかな?”って思いが戦うの。だから結局死ねないの…』
チビは悲しそうに言った。
『チビ、お前はそのままでいいよ!
チビは赤ちゃんの幸せを願った。
それなら赤ちゃんだって分かってくれる!な?』
俺の言葉に続いて幸弘が
『そうだ!チビは十分頑張った!
もう頑張りすぎるな!』と言った。
チビは
『ありがとう!』といつもの笑顔で笑った。
春風のような笑顔で。