私の肩は重たい荷物をいきなり乗せられたかのよに、ずっしりと重くなっていた。
「…ぅっ…うぅ…ぅ…」
相変わらず目から流れ落ちる涙…。
必死にこらえようとすればするほど流れは早くなる。
その時…私の涙を隠してくれるかのように雨が降ってきた。
私は雨が嫌いだった…でも、今日の雨は好きになれそう。
私の悲しみを…涙を…隠してくれてるんだもん…。
感謝しなきゃ…。
私は雨と一緒に泣いたおかげで気づけば自然と涙が止まっていた。
「ありがとう、雨さん」
今時の高校生が言いそうにないセリフを、私は全く恥じらいはなく言った。
きっと誰かが聞いていたら笑っていただろう。
でも、今の私にはそんなことは本当にどうでもいい。
今の私の心を救ってくれたのは雨だったから。
私の涙が上がるのと同時に私は家に帰りついた。